流れ星とまたたく星々のカード
以前から作ってみたかった、星空のカードです。
メインのモチーフは弧を描いて落ちる流れ星。
でも、今回力を入れたのはむしろ背景の方です。
かなり地味ですが、小さなGIF動画でも星の点滅がわかるでしょうか?
キラキラとまたたく星々を表現してみました。
キラキラ見える仕組み
台紙には星に見立てた小さな穴が開いています。
中央付近のスリットから裏に紙がつながっており、穴を通してそれが見えます。
裏の紙が左右にスライドし、白が見えたり紺(台紙と同色)が見えたりすることで、星が点滅して見える仕組みです。
星の穴は、1㎜もしくは1.5㎜の丸い穴。
野中製作所のスクリューポンチという道具を使っています。
革製品の穴あけに使うものですが、紙にも便利です。
小さな丸い穴を開ける道具は意外とみつからなくて(千枚通しではきれいに開かないし、事務用品のパンチは大きすぎる)、この商品にたどりつく前には金槌でたたくタイプの皮革用ポンチを使っていたのですが、作業音が大きい上になかなかきれいに穴が開かず、苦戦していました。
野中製作所のは本当に優れもので、静かに軽く押すだけできれいに穴が開きます。
ペーパークラフトをする人にはおすすめ!
穴の裏をスライドする紙はこのような縞模様になっています。
試作のときは白・紺だけでやってみたのですがもの足りなく、本制作では2種類の銀紙を一部に貼ってみました(黒っぽく見えているラインが、実際は光沢の強い銀です)。
GIF動画では伝わりにくいかもしれませんが、銀が入ることで星のキラキラした感じが出たと思います。
点滅に少し変化がつくよう、縞の幅もランダムに。
このあたりは少々試行錯誤しました。
余談ですが、初めて作ったしかけ絵本『のりもの まどのそと』の技術上のテーマが「縞模様のフィルターで何ができるか」だったので、なんとなく“しましま“には愛着があります。
今までに作った4冊のしかけ絵本は、全てどこかに”しましま”が登場します。
意図してというよりはたまたまそうなっただけなのですが、縁がある気がして親しみが湧いています。
今回のカードでも”しましま”を使えてなんだか嬉しい。
弧を描いて落ちる流れ星
流れ星のモチーフは、Vフォールド(ななめ折り)という基本的なポップアップしかけを使った単純なものです。
Vフォールドの土台そのものだと、前後や上下の動きが目立つと思います。
ですが、今回のように片面に長さのあるモチーフを貼ることで、横方向に弧を描くような動きが強調されます。
おわりに
こうして作ってみましたが、見栄えやスムーズさについてはまだ改善の余地がありそうです。
星の点滅が地味すぎるので、もっとキラッキラにできたらいいな。
だれかにプレゼントするようなときは、もう少し華やかにしたいと思います。
さて、前回の記事投稿から間があいてしまいました。
ブログを開設してから4ヶ月、とても楽しんでいますが、一方で現在取り組んでいるしかけ絵本づくりが全然進んでおらず、危機感を覚えてきました💦
制作にもっと時間とエネルギーを注ごう!と反省しているところですので、少しブログの更新は滞るかもしれません。
ゆっくりながらも続けていきますので、たまに訪れてくださるとありがたく思います😊