紙コップの形のポップアップ
今回は、紙コップを使ってポップアップの実験をしようと思います。
一般的な紙コップ。
円錐を水平にカットした形ですね。記事を書くために調べて、この形が「円錐台」という名前だと初めて知りました。
底を切り取って、フチの折り返しも取り除き、側面だけにします。
これ、ポップアップカードにすることができます。
ペタン!と半分につぶして・・・
下の切り口左右両端2ヶ所を台紙にとめて(台紙の方にツメをつくってのりしろにしています)開くと、
立体になって飛び出しました。
紙コップのようなカーブした面をもつ立体もポップアップになるというのが面白いなと感じます。
・・・が、なんだか元の紙コップの形と違って、縦につぶれて折り目の角がとがっていますね。折り目がくっきりしてしまうのは、紙コップの素材が厚くて硬いのが一因ではないかと思います(普通の画用紙ではもう少し丸みが出るようです)。
ただ形状としても、折り目が真ん中の1本なので、そこに力が集中してしまうというのがありそうです。
円錐台から六角錐台に変えてみる
折り目が数ヶ所あれば、力が分散してなだらかに広がるのではないか?
一度紙コップを台紙から取り外して、側面を六等分して折ってみました。六角錐台の形に近づけます(底面の線は曲線のままなので厳密には六角錐台ではないですが)。
これで取り付けたらどうなるでしょうか。
おお!さっきよりバランスよく広がりました。
円錐台より六角錐台の方が形が安定しそうな感じはありますね。
紙コップの展開図
折り目をつけた紙コップ側面の展開図は、このようになります。
元の紙コップ(円錐台)の展開図はバウムクーヘンみたいな形。同心円の2つの扇形から構成された形ですね。
それに折り目を入れて六角錐台に近づけていますが、折り目の作図としては、扇形の中心から放射状に線を引き、角度を六等分します。
扇形の角度で広がり方が変わります。
紙コップは扇形の角度が小さく、組み立てると細く立つような形になりますが、扇形の角度を大きくして円に近づけると、平たく広がるような形になります。
円錐台・角錐台は、上に広がる形だけでなく、下に広がる形でも取り付け可能です。
お花のポップアップに
さてこの紙コップのような形(円錐台・角錐台)のポップアップ、もちろんいろんなモチーフに使えると思いますが、カードの題材としては特に「お花」の表現に重宝します!
お花は円錐っぽい形をしているものが多いので、花びらの形や数を変えたり、2重3重に重ねたりすれば、たいていのお花は作れそうです。
円錐台でカーブを活かしたやさしい雰囲気に作ってもいいですし、角錐台で形を安定させつつ、1つ1つの面で花びらを区切るのもいいですね。
私も今まさに母の日に向けてお花のカードを構想中。この記事を書きつつデザインを検討しています。急がなくては💦