2021年4月に出たばかりの新刊です。
やまはたマリーさんの出版デビュー作。
発売を待っていましたので、ここに感想、レビューを書けることがうれしいです。
やまはたマリー『ぱらぱらどうぶつえん』
↓↓画像はamazonへのリンクです
↓↓大日本絵画の試し読みの動画です。
表題のとおり、動物園の絵本。
つまみをひっぱると、ぱらぱら漫画のように絵がめくれて、動物が動き出します。
この動きが、かわいくてほほえましい。ちょっとオチがついていたりして、くすっと笑える楽しいしかけです。
私はパンダの場面が好き💗
4つのぱらぱらしかけに、最後はポップアップでしめくくり。
すぐに読み終わってしまうので、大人としては税込1,980円は少々お高めに感じてしまいますが、子どもたちはきっと何度もぱらぱらして繰り返し楽しむのではないでしょうか(なので結果としては高くない)。
ぱらぱらは、ウォーターフォール(「滝」の意)と呼ばれるしかけです。
構造は単純なのですが、紙片が次々にめくれていくさまは「わあ!」という驚きがあります。
この本のようにアニメーションも加われば、さらに驚きが大きくなりますね。
ウォーターフォールは、手づくりカードの動画などでは見たことがありますが、市販の絵本ではあまり見かけません(知らないだけだったらごめんなさい)。
この『ぱらぱらどうぶつえん』でたくさんの子どもたちが新鮮な驚きを体験することと思います。
さて、客観的なレビューはここまで。
こちらの本に関しては、ちょっと個人的な思い入れがあるので、そのことを少々書きます。
作者のやまはたマリーさんは、第2回手づくりしかけ絵本コンクール最優秀賞受賞者です✨
(前年の第1回でも、優秀賞を受賞されています)
※手づくりしかけ絵本コンクールの公式ページはこちら ↓↓
手づくりしかけ絵本コンクール/三条市
主催の三条市は私の地元でもあります。
私も同じ第2回のコンクールで優秀賞を受賞していまして、マリーさんとは表彰式でお会いしたことがあるのです!
ちょうど席が隣だったこともあって、少しお話しすることもできました。
作品について目をキラキラ輝かせて語るマリーさんは、「ポップアップが好き!」「絵本が好き!」という気持ちにあふれていて、とても感銘を受けたのを覚えています。
こんなふうに作品をつくれたら素晴らしいな、こういう思いは作品に伝わるんだなと。
その最優秀賞受賞作『はじめてはなす日』にも、ウォーターフォールが効果的に使われていました。(実物は三条市の図書館に所蔵されています)
↓↓ MAMADAYSの動画
(コンクール主催の三条市作成の動画もあるのですが破損が多く、こちらの方がとても見やすいです)
しかけもたっぷり含んだボリュームのある内容だけど、これをみんな手づくりで貼り絵にしているんですよ😲気が遠くなる…
画面構成が明るくかわいらしく、ストーリーも心にすっと入ってくるあたたかいしかけ絵本です。
とても大切に大切につくられていることが、読んでいてもわかります。
マリーさんのことはその後も気になっていて、教えていただいたFacebookを見たりして、たまに情報を追っていました。
そしてついに出版決定の情報が!
それが今回の『ぱらぱらどうぶつえん』です。
私はamazonの予約注文で入手しましたが、この前近所の本屋さんでも並んでいるのを見て、なんだか人のことながらじーんときました。
(三条市民としてもうれしい)
この本がたくさんの人を楽しませていくんでしょうね😊